新聞基礎知識
ブランケット判
新聞の標準的な用紙サイズのことで、1ページが縦545mm×横406mmとなる判形を指します。日刊紙がこのサイズで作成されています。
タブロイド判
新聞のもう一つの標準サイズの呼び名で、縦406mm×横273mmとなる判型のことを指します。ブランケット判の半分のサイズで、駅売りの夕刊紙はこの大きさで作成されています。機関紙や業界紙、役所の広報紙などの多くでも採用されています。
新聞書体
新聞の本文で使われる書体は、一般的な書籍などで使われる正方形の書体と異なり、天地に扁平がかけられた独特の「新聞書体」です。
これは、戦時中貴重な物資であった紙に、より多くの情報を掲載するために考え出されたものです。つまり、活字に扁平をかけて文字を詰めることにより、限られた紙面により多くの文字数を印刷しようとしたからです。
新聞書体は扁平がかかっても読みやすいようにそのデザインに工夫がほどこされ、特にひらがなの「払い」や「曲がり」は通常の明朝体とは一線を画し、全体的にふっくらと懐深くなるようデザインされています。また、大手日刊紙新聞社はそれぞれ独自の新聞書体を持っているので、比べてみると微妙な違いがあるのが分かります。
もちろん当社でも新聞紙面製作には新聞書体を用います。また、最新の「UD(ユニバーサルデザイン)新聞書体」を使用すれば、お年寄りや目の不自由な方でもより読みやすい新聞を作成することができます。
地紋見出し
主要な見出し文字の背景に模様を印刷する、新聞の特徴的な装飾方法のことです。地紋見出しのできばえは、その紙面のできばえに大きく影響します。
最近一般には、タイル状に同一パターンが並んだだけの模様をよく見かけますが、当社では、活版時代から使われていた、着物の江戸小紋柄に由来する伝統的な地紋柄を独自にデジタル化して使用していますので、機関紙や業界紙でも日刊紙と変わらぬ風格や重厚さを備えることができます。
http://www.cris2012.org/